そのむかし、ぼくは旅をしていた。
バニラアイスみたいな雪、年に一度だけ咲くバラ
… 白いカラスにも会ったっけ。
旅を通して、僕の知らない世界をたくさんみたんだ。
旅での思い出を記録した日記帳をひらいてみたら、あの頃の記憶がよみがえって、懐かしくてわくわくするきもちになったよ。
世界って、こんなに広くて大きいんだ。みんなにも、ぼくのみた世界を味わってほしいな。どうやったら、この思い出を届けられるかなぁ。
…
……
そしてコアリクイくんは、雑貨屋をはじめた。
街の外れの小さなれんがのおうち、そこがコアリクイくんの雑貨屋さん。
扉をひらけば、旅の思い出が詰め込まれたアクセサリーが並んでいる。
カランカラン…
「いらっしゃい。 Reminiscence へようこそ!
あなたはどんな世界を見てみたい?」